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UNIXにおけるarchiver(単にarとしても知られる)とは、複数のファイルを一つのアーカイブにまとめるユーティリティである。こんにちにおいて、arは、一般にリンカが使用する静的リンクされたライブラリの生成や更新にのみ利用される。すなわち、arは任意の目的でアーカイブの生成に利用できるが、静的ライブラリの作成を除いてその用途をほとんどtarに取って代わられた。arはGNU Binutilsに含まれるプログラムである。 == ファイルフォーマットの詳細 == arのファイルフォーマットは一度も標準化されたことがない。現代的なアーカイブは2つの良く知られた派生物で利用される共通フォーマットが基になっている。すなわちBSDとGNUである。 歴史的には、その他変種も存在し、例えばAIX〔 〕には"Small"〔 〕、"Big"〔 〕そして"Coherent"と3つの形式があり、いずれもBSD・GNU共通形式とは全く異なったフォーマットである。 Debian系Linuxディストリビューションのパッケージである".deb"はBSD・GNU共通フォーマットを採用したarアーカイブである。 arが生成するアーカイブの先頭データにはグローバルヘッダが存在し、その後他ヘッダと格納ファイル本体のデータセクションが続く。 データセクションは2バイト毎に切り詰められる。仮にオフセットが奇数で終端をむかえた場合、'\n'がフィルタとして利用される。 Win32以降のMicrosoft Windowsの開発環境のライブラリファイル(.lib)も内部的にarフォーマットを使用している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Ar (UNIX)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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